院長あいさつ Message from the Director
県立広島病院のホームページにようこそ!
このたびは県立広島病院のホームページに訪れていただき、誠にありがとうございます。
当院は明治10年(1877年)に広島市水主町(現中区加古町)に開設された“公立広島病院”を起源として以来、150年近い歴史があります。その間、昭和20年(1945年)8月6日の原爆投下により、施設のすべてが灰塵に帰した悲惨な出来事を経験しましたが、奇跡的に助かった医療従事者が満身創痍になりながら、献身的に救護活動を行ったことが当時の記録に残されています。昭和23年(1948年)に現在の地で “県立広島病院”を正式名称として再出発して以来、「県民の命を守る」ことを使命として、高度・先進医療を実践すると同時に政策医療も担ってきました。

当院は「患者さんの権利を尊重し、県民に信頼される病院を目指すこと」を理念に掲げ、広島県全域を視野に入れ、保健医療計画に沿って救急医療、脳心臓血管医療、成育医療、がん医療などの領域を中心に、高度急性期機能の維持・強化を図るとともに、災害時における医療体制を整備することで基幹病院としての役割を果たします。そして、地域医療で活躍する人材の確保・育成にも取り組むことで、県全体の医療水準の向上に貢献しなければならないと考えています。
医療機能の強化に向けては、人材の確保や高度先進機器の整備のみならず、患者さんが抱える課題に対し、他職種からなるチームを編成し、それぞれの専門知識を活用したチーム医療を実践し、医療安全と医療の質向上を図ります。さらに災害対応も含めた危機管理対応力と地域連携のさらなる強化にも取り組んでいます。
人材育成機能の維持に向けては、医師だけでなく全職員の働き方にも配慮しながら、医療者の確保・育成も含めて県内医療水準向上への貢献を目指しています。一方で、医師を含めた医療従事者の業務負担軽減を図るために、引き続きTQM活動や5S活動を通じて業務改善を進めてまいります。その結果、業務改善は職員のみならず患者さんの満足度向上にも繋がるものと確信しています。もちろん、経営力も強化して増収対策を進め、費用合理化対策も並行して行いながら、経営基盤の強化に努めてまいります。
さて、皆さんもご承知のことと存じますが、当院、JR広島病院、中電病院の3病院および広島がん高精度放射線治療センターが統合、一体となって新病院を構築し、2030年の開設を目指して、現在基本設計の段階に入っています。この新病院は、広島都市圏の高度急性期医療機能を担うだけでなく、医療人材育成機能や広島県全体の医療提供体制を支える機能も期待されています。新病院完成までにはまだ多くの解決すべき課題がありますが、これからも解決に向けて真摯に取り組んでまいります。
2024年度はいよいよ医師の働き方改革がスタートします。また2025年度から当院およびJR広島病院は独立行政法人となります。この大きな2つのイベント、とくに後者により当院の組織体制は大きく変わりますが、県の基幹病院としてさらなる医療の質向上を目指し、地域に寄り添った医療を継続していくことはこれまでと変わりはありません。そのためには各診療科・部署のさらなるレベル向上に努めるとともに、チーム医療をさらに推進していきます。そして退院後には地域の医療機関・福祉施設や行政と連携しながら、患者さんが地域で安心して暮らしていけるようサポートしていきます。また、今後起こりうる災害や新規感染症の出現に対しては、迅速かつ適切に対応できるように体制を再整備し、県民の皆さんに信頼していただける医療の提供に心がけ、「県民の命を守る」ために鋭意努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。
2024年4月
院長 板本 敏行
ホスピタルズファイル(全国の病院を調べることができる総合医療情報サイト)で当院が紹介されました。