消化器・肝臓内科
診療科紹介

主任部長
相方 浩
消化器センターの概要 - (消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科)
当科は消化器センターの構成科であり、消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科は共同で、衣食住の食に関する臓器の病気を担当しています。つまり食物の通り道である食道から胃、十二指腸、小腸(空腸、回腸)、大腸、直腸までの消化管と、食物の消化吸収代謝に関する肝臓、膵臓、胆嚢・胆道、これら消化器の病気(消化器疾患)を担当しています。消化器疾患は病気が非常に多く、そのため検査も多種多様にわたり、一方で専門的技術を必要とします。
近年の消化器疾患の増加に対応するため、消化器・胆膵内科3名、消化器・肝臓内科3名と内視鏡内科5名の計11名の専門医と4名の診療医(うち後期研修医3名)の15名の医師により共同で外来・入院診療を行っています。ただし入院診療においては、消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科の指導医の専門性もあり、消化器・胆膵内科所属指導医が主として胆嚢、胆道、膵疾患を、消化器・肝臓内科所属指導医が主として肝疾患を、内視鏡内科所属指導医が主として消化管疾患を担当しています。
また、特に手術適応消化器がん症例に対しては、早期に手術を行うため、受診された時点より当院消化器外科医と情報を共有する体制をとっています。
令和元年5月からは、消化器センターが発足し、肝疾患、胆嚢・胆道・膵疾患は南5病棟、消化管疾患は南4病棟とし、内科医と外科医が同一病棟で仕事する体制となっており、連携がより強化されています。
消化器・肝臓内科の概要
消化器・肝臓内科では、“肝臓の病気”を専門に診療を行っています。体内最大の臓器である肝臓は、さまざまな働きをしています。肝臓の働きを保ち、快適な日常生活を送れるよう、肝臓病を治療し継続的にサポートすることを心がけています。また、沈黙の臓器と呼ばれている肝臓の病気を早期に発見する取り組みを行っています。
対象疾患(対象とする疾患や症状)
肝疾患全般
肝がん、B型、C型肝炎、その他のウイルス性肝炎、脂肪性肝疾患、栄養・代謝肝機能障害、自己免疫性肝疾患(原発性胆汁性胆管炎、自己免疫性肝炎など)、門脈圧亢進症(食道胃静脈瘤など)、急性肝不全、慢性肝不全、肝硬変 など
健診等で、肝機能検査値の異常(ALT>30、FIB4index高値など)、脂肪肝、肝腫瘍など、肝臓の精査をすすめられた場合
診療内容
外来における消化器系の検査
胃がんや大腸がんなどの消化管疾患の診断は内視鏡検査で行っており、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は月曜日から金曜日まで毎日行っています。上部消化管内視鏡検査では苦痛を軽減するため、鎮静剤を使った内視鏡検査や内視鏡径の細い経鼻内視鏡検査も行っています。大腸内視鏡検査においても、送気ガスを空気ではなく二酸化炭素にすることで検査後の腹満感の早期改善に努めています。また、小腸疾患に対してはカプセル小腸内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡を導入し、小腸の病気にも積極的に対応しています。内視鏡検査は原則予約制ですが、緊急性や必要性に応じて当日対応も可能です。
腹部超音波検査も内視鏡検査と同様に月曜日から金曜日まで毎日行っています。さらに消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科より医師を毎日1人以上配置し、臨床研究検査科の超音波検査士と共同で検査を行っています。これにより肝胆膵・消化管疾患の高度な専門医療にも対応しています。
腹部CT、MRI検査は当院放射線診断科において高精度の機器を用いて行っています。その診断は、放射線診断科専門医と、消化器内科・消化器内視鏡科専門医による2重の診断(ダブルチェック)となっています。
肝疾患
- 肝がん治療では、肝臓外科、放射線診断科、放射線治療科、臨床腫瘍科などとも緊密に連携し、切除、局所壊死療法、肝動脈化学塞栓術、がん免疫療法、分子標的薬など、病態に応じた最適で最先端の治療による、集学的肝がん診療を実践しています。
- B型肝炎、C柄肝炎に対する抗ウイルス療法を行っています。
- 脂肪性肝疾患に対しては、管理栄養科、理学療法科とも連携しながら、薬物療法、栄養指導、運動療法を行っています。
- 自己免疫性肝疾患に対する肝庇護療法・免疫療法を行っています。
- 食道胃静脈瘤などの門脈圧亢進症に対しては、内視鏡的静脈瘤結紮術、内視鏡的静脈瘤硬化療法を、また、放射線診断科や肝臓外科とも連携し、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術やHassab手術など最適な治療法を選択しています。
- 肝疾患における栄養障害、サルコペニア、腹水などの合併症に対する薬物療法、腹水濾過濃縮再静注法(CART)、多職種連携による栄養療法、運動療法などを行っています。
- 重症急性肝不全に対しては、救急救命科とも連携して、血液浄化療法などを含む集学的治療を行っています。
- 健診等で、肝臓の精密検査をすすめられた場合、原因となる肝疾患の精査と最適な治療を行っています。
実施可能な検査
肝疾患の原因検索および肝病態評価のための各種血液検査・画像検査・病理学的検査
腹部超音波検査、超音波エラストグラフィー、造影超音波検査、消化管内視鏡検査、CT、MRI、肝生検、肝腫瘍生検
当院の特徴的な医療(当院医師の専門分野、得意とする分野など)
- 肝がん治療では、肝がん制御と背景肝疾患の管理の両立による長期生存を目指しています。また、他の治療法が困難な進行した肝がんに対しては、がん免疫療法を中心として、さまざまな肝局所療法を組み合わせた集学的治療を実践しています。また、全国の肝がん治療専門施設と協同して多くの臨床試験や治験にも参加しています。
- ウイルス性肝炎、脂肪性肝疾患、肝硬変など、あらゆる肝疾患に対して適切な肝病態評価と最適な治療法選択を行い、栄養療法、理学療法などを含めた肝臓病の包括的マネジメントを行っています。
スタッフ紹介

相方 浩
(兼)臨床研究検査科部長
消化器疾患一般
日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・支部評議員
日本門脈圧亢進症学会評議員
日本超音波医学会代議員
日本内科学会総合内科専門医・指導医・支部評議員
日本肝癌研究会評議員
日本肝がん分子標的治療研究会世話人
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床研修指導医養成講習会修了
広島大学医学部臨床教授

中原 隆志
消化器疾患一般
日本消化器病学会専門医・指導医・支部評議員
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
臨床研修指導医養成講習会修了

小坂 祐未
消化器疾患一般

松尾 奈美
実績紹介
令和6年(2024)年実績
- 肝疾患診療件数は1,148人でした。
- 主な疾患別診療件数は、原発性肝がん189人、B型肝炎224人、C型肝炎166人、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患260人、アルコール性肝障害142人、自己免疫性肝炎38人、原発性胆汁性胆管炎50人、門脈圧亢進症115人などとなっています。
教育・研修活動、認定施設
教育・研修活動
- 臨床研修指定病院として、内科研修の消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科の研修を受け入れています。
- 日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本カプセル内視鏡学会の認定施設として若手医師の教育を行うほか、積極的に参加・発表・論文投稿などの学会活動を行っています。また同時に、若い医師に対して上記学会の専門医の資格が習得できるように、さらにコメディカルにおいても内視鏡認定技師の資格が取得できるように育成、教育を行っています。
- 消化器・胆膵内科、消化器・肝臓内科、内視鏡内科合同カンファレンスを週1回(水曜日)、胆膵内科カンファレンスを週1回(火曜日)、内視鏡カンファレンスを週1回(金曜日)、内視鏡画像診断の読影を平日毎日行っています。院内キャンサーボードとして、消化器・乳腺・移植外科、放射線診断科、放射線治療科、臨床研究検査科(病理)、臨床腫瘍科、緩和ケア科などとの院内癌カンファレンスを週1回(水曜日)、胆膵内科・外科合同カンファレンスを週1回(木曜日)、胆膵疾患手術検討会を消化器内科、消化器外科、臨床研究検査科と月1回行っています。
外来診療担当医表
消化器・胆膵内科/消化器・肝臓内科/内視鏡内科
* 紹介枠がある外来
| 受付 | 診察室 | 区分 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 2 | 午前 | 古川(潤)* | 江郷*/松尾* | 渡邉* | ||
| 午後 | |||||||
| 13 内視鏡内科 | 午前 | 佐野村* | 平賀* | 林* | 神野* | 井川* | |
| 午後 | |||||||
| 14 消化器・胆膵 内科 | 午前 | 齊藤* | 芹川* | 佐々木* | 佐々木* | 芹川* | |
| 午後 | |||||||
| 15 消化器・肝臓 内科 | 午前 | 小坂* | 中原(隆)* | 相方* | 中原(隆)* | 相方* | |
| 午後 | 相方* | 相方* |