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小線源トリモダリティ

前立腺とは何ですか?

前立腺とは:膀胱の下で尿道を取り囲むようにあるクルミ大の臓器です。

はたらき:前立腺液を分泌し、精液の一部を作ります。

密封小線源療法とは何ですか?

小さな線源を前立腺内に挿入し、前立腺内のがん病巣へ線源から放射線を照射する放射線治療です。

前立腺に挿入された線源のレントゲン
実際の線源の大きさ

前立腺がんのリスク別の治療効果

低リスクがん

Prostate Cancer Results, Study Group の解析による欧米主要施設での治療法別データ

低リスクがんの場合、10年で考えれば小線源と手術単独ではPSA非再発率は大きな差はありません。
※臨床的再発の前にPSAのみの持続的な上昇が認められ、カットオフ値以上になること

高リスクがん

Prostate Cancer Results, Study Group の解析による欧米主要施設での治療法別データ

高リスクがんの場合、10年で考えれば◆トリモダリティ小線源+外照射は、手術単独や外照射と比べ、PSA非再発率は高い傾向があります。
※臨床的再発の前にPSAのみの持続的な上昇が認められ、カットオフ値以上になること

高リスクがんとは何ですか?

  • PSAが20ng/mL以上
  • がんの悪性度を評価するグリソンスコアが8以上
  • 病期分類としてはcT3a以上

以上のいずれか1つでも満たす場合、高リスクがんと診断されます。

NCCN(全米がん情報ネットワーク)ガイドライン

高リスクがんに対する治療は、手術、放射線治療いずれも単独での成績は大きな差がなく、いずれも治療も生化学的再発率が比較的高く、必ずしも良好な成績とは言えないのが現状です。
※臨床的再発の前にPSAのみの持続的な上昇が認められ、カットオフ値以上になること

その高リスクの前立腺がんがトリモダリティ療法の適応となります。

トリモダリティ療法とは?

3つの治療を組み合わせた、高リスクに効果的な治療法です。前立腺とその周囲により強い放射線を照射でき、さらにホルモン療法の相加・相乗作用と微小転移への治療が加わり、高い生化学的非再発率が得られます。

トリモダリティ療法の実際の流れは?

トリモダリティ療法終了後、PSAフォローは地域のかかりつけ医で継続して、長期間行います。

トリモダリティ療法の効果は?

高リスクがんに対する治療効果
Morris WJ, et al, 2017, Int J Rad Oncol boil Phys

トリモダリティ療法のメリット、デメリットは?

メリット

現状では高リスクの前立腺がんに対して、最もPSA再発(生化学的再発)が少ないと考えられる治療法です。

デメリット

ホルモン療法の使用法やその期間において、明確な基準は確立できていません。概して、2〜3年施行する必要があり、この間にホルモン療法の有害事象が出現したり、有害事象により生活の質が下がる可能性があります。

考えられる有害事象:尿意切迫感、頻尿 、肛門出血、ホットフラッシュ

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