
当院は広島大学と連携した卒前卒後のシームレスな教育を目指しています。 医師臨床研修においては、省令で規定されている「適切な指導体制の下で、医師としての人格を涵養し、プライマリ・ケアを中心に幅広く医師として必要な診療能力を効果的に身につける。医師としての基盤形成の時期に、患者を全人的に診ることができる能力を習得することにより、医師としての資質の向上を図る」と言う目指すべき姿を実現するために、2020年度より到達目標、評価方法、方略が変わりました。当院では、何を目標に指導すべきかという指導医側の理解と意識向上に努めており、医師として社会人としてどうあるべきかを研修医自身が問いながら具体的に2年後の姿をイメージして研修するように変化しつつあります。
研修医の参加が推奨されている医療安全委員会や初期臨床研修管理委員会のみならず、改善推進委員会、感染症対策委員会、救命センター運営部会、手術部運営委員会など複数の委員会いずれかにすべての研修医が出席し、患者さんおよび医療者を守ることがどのように実践されているのか、その内容を同僚との情報共有につなぐことを通して、2年後によりレベルの高い医師像を実現できる体制を構築しています。
当院は内科、救急科、総合診療の3領域における専門研修基幹施設であり、またすべての診療科が大学病院の研修連携施設です。特に内科系外科系診療科、救急科では救急診療の入口となる1次2次救急および3次救急を積極的に学ぶことができる体制を整備しています。救急診療では、適宜振り返りをすることで、新たな一歩につながる体制を目指しています。 Plan、Do、Check、Action(PDCA)サイクルを回しながら医師として継続して成長できる場を提供していきたいと思います。

当院は県民に愛され信頼される病院を目指すという理念のもと、県民の命を守るという使命を果たすべく24時間365日体制で医療を提供しています。当院は臨床研修指定病院として初期臨床研修医の教育にも力を注いでいます。臨床研修支援室が組織され、全面的に初期研修医の皆さんのサポートやバックアップができる体制を整えています。
最初に当院の特徴を申し上げます。救命救急センターを中心に3次救急医療や災害医療を行い、ドクターヘリやドクターカーの活動をしています。総合周産期母子医療センターを中心に不妊治療、ハイリスク妊娠や低出生体重児の管理を行い、小児の外科疾患、腎疾患、糖尿病、感覚器疾患の診療を行っています。脳心臓血管センター、腎臓総合医療センター、消化器センター、呼吸器センター、腫瘍センター、緩和ケアがあり専門的で高度な医療を実践しています。地域医療にも貢献しており近隣の医療機関から紹介された患者を診療し、落ち着いたところで近隣機関に逆紹介し診療の継続性を図っています。自治医科大学出身の臨床研修医を受け入れており、へき地医療の拠点病院としての役割も担っています。
次に臨床研修について紹介いたします。2年次研修医が1年次研修医を支援する体制をとっています。仕事のことだけでなく、個人的な悩みも相談できるように若手の医師を相談役につけるようにしています。専攻医や指導医が基礎から専門的なことまで熱く、丁寧に、時には厳しく指導します。このように縦の繋がりを強化できる体制にしています。研修医だけの控室があること、同年次の研修医が10数名と多いことも研修の魅力の一つと考えます。研修医同士で議論して切磋琢磨し、また懇親を深めることができるという横の繋がりも強化できる環境を提供しています。当院では医師としての根っこの部分を太く大きくできる研修プログラムを構築しています。内科救急診療部では平日日中の内科疾患の救急車対応を内科専攻医と初期研修医で一緒に行っています。救急蘇生、縫合や注射などの基本的手技、中心静脈カテーテル留置、外傷救護など各種研修を用意しています。必修診療科での研修のほか、後期研修・専門医研修も見据えて自由選択の枠も十分用意していますのでご安心ください。
初期研修医として働き始めた頃は、何かと頼りなく見えた姿が2年の研修を終えるころにはなんと頼もしく見えることでしょう。未来の日本医療の一役を担うのは皆さんです。当院で研修していただき、私たちと共に働き一緒に成長していきましょう。お待ちしています。

皆さんが医師という職業を志し、日々努力を重ねていることに心から敬意を表します。医師の道は決して平坦ではありませんが、その一歩一歩が確実に患者さんのため、そして社会のために繋がっていく尊いものです。
研修医としての最初の2年間は、医学知識を実践に活かす難しさと面白さ、そして医療の現場で生きた学びを得る時間となります。時に迷い、不安に駆られることもあるでしょう。しかし、それら一つ一つの経験が、将来のあなたの大きな糧になります。
臨床の現場では「わからないことを素直に聞ける姿勢」「患者さんに真摯に向き合う心」「チーム医療の一員としての協調性」が大切です。完璧である必要はありません。真摯に積極的に取り組む姿勢と、学び続ける意志を持ち続けてください。
私たち指導医は、皆さんの成長を支え、時には背中を押し、時には一緒に悩む伴走者でありたいと思っています。医師としての第一歩を踏み出すその日を、心から楽しみにしています。

初期臨床研修の2年間は、将来どの診療科に進んでも必要な「医師としての土台」を作る大切な時間です。当院では、プライマリ・ケアと救急対応力を重視し、幅広い診療能力を段階的に身につけられるようプログラムを設計しています。また、多くの専門科と豊富な症例を有しており、それぞれの専門領域に精通した医師が、皆さんの基礎的な医学知識を臨床現場でしっかりと育て、技術や考え方を一から丁寧に指導します。決して一方通行の教えではなく、現場での疑問や気づきを共有しながら、実践のなかでともに学んでいきます。将来の道が決まっている方にも、研修中に方向性を見つけたい方にも、柔軟に対応できます。
医療は「人と人」が出会う場です。だからこそ、知識や技術だけでなく、患者さんと信頼関係を築く力、チーム医療のなかで円滑なコミュニケーションを取る力が不可欠です。当院は多職種との協働も活発で、多様なステージのスタッフがそれぞれの強みを発揮して生き生きと働いている場にかかわる中で、医師として、人として、大きく成長することができます。
また、臨床研修支援室や指導医ワーキンググループが、皆さんの学びがより実りあるものとなるよう、日々のプログラムを見直し、改善に努めています。日々の業務の中では、臨床指導に熱心な医師たちがすぐそばで丁寧にサポートし、2年次の研修医が1年次を支える屋根瓦方式も定着しています。
医師としての第一歩を、県民の命と健康を守るこの県立広島病院で一緒に踏み出してみませんか?臨床の現場でお会いできるのを、私たち指導医一同、楽しみにお待ちしています。
幅広い疾患を通じて総合診療の力を培う

総合診療科・感染症科は、感染症を含む幅広い疾患や、診断が困難な症例に対応する診療科です。多彩な症例を経験することで、診断力と総合的な対応力を高めることができます。ときに複雑で解決に時間を要する症例もありますが、チームでの議論や多職種との連携を通じて、一人では得られない学びを深められる点が特徴です。臨床の最前線における実践を通じ、医師としての確かな基盤を築いていただきたいと考えています。
本科は、感染症全般をはじめ、不明熱、専門科に振り分けが難しい疾患、不定愁訴や高齢者の複数疾患など、多岐にわたる患者を対象としています。診断に至るまでの過程を重視し、詳細な病歴聴取や全身診察を基本としています。また、グラム染色や超音波検査などを自ら実施することが多く、基礎的技術の習得にも適した環境です。さらに、地域の医師や他科との緊密な連携を行い、幅広い視点で医療に取り組む体制を整えています。
研修医は、病棟、外来、救急といった多様な診療場面を経験します。病棟では入院患者を担当し、診察・検査・診療方針の立案を指導医の下で行います。外来では発熱など日常的に遭遇する症候から慢性疾患まで幅広く診療し、臨床推論と対応力を養います。救急では急性疾患や高齢者の救急搬送に対応し、迅速かつ的確な判断を学びます。これらを通じて、抗菌薬の適切な使用、感染対策、患者教育など、将来にわたり役立つ基本姿勢と技術を修得することが可能です
「息を吹き込む医療!呼吸器疾患の未来を共に創造する」

呼吸器内科は、呼吸器外科、リウマチ科と連携し、「呼吸器センター」として最先端の医療を提供する診療科です。肺がん、間質性肺炎、COPD、気管支喘息、呼吸器感染症など、幅広い呼吸器疾患に対応し、集学的治療が必要な症例の診断や治療方針決定は、各領域の専門家が参加する検討会で迅速に決定しています。診断から治療までの待ち時間を最短にする努力を惜しまず、質の高い呼吸器医療をスピーディーに提供している点が特徴です。
当科は、呼吸器内科、呼吸器外科、リウマチ科の各専門スタッフが一丸となって、最先端の高度な医療を提供するチーム医療を実践しています。診断や治療方針の決定においては、各領域の専門家が参加する検討会で多角的に相談・決定するため、客観的で偏りのない治療が可能です。特に間質性肺炎の症例数は全国的に有数であり、リウマチ科との連携による鑑別診断や、クライオバイオプシーなど最先端の検査装置を用いた高精度診断にも強みがあります。気管支鏡検査やCT下生検、化学療法、放射線療法などの待ち時間を短縮し、迅速な診断・治療を心がけています。
研修では、主要な呼吸器疾患の診断と治療方針決定、呼吸器不全などの救急医療への初期対応ができるようになることを目標としま。抗がん剤治療の副作用対処、肺結核の診断、細菌性肺炎や誤嚥性肺炎への抗菌治療、異常ラ音からの鑑別疾患特定、適切な酸素投与と気管支喘息発作・COPD急性増悪の初期治療など、幅広い知識を習得できます。必修研修では指導医の下で検査や診療の介助を経験し、自由選択研修では担当医として検査、診察、治療までを実践します。気管支鏡、肺生検など高度な検査を研修する機会もあり、月曜の病棟カンファレンスや火曜の肺がんカンファレンスに参加し、症例を通じて多角的な視点を養うことができます。
「全身を診る眼で、難病に挑む!免疫の謎を解き明かせ」

リウマチ科は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、血管炎症候群など、主要な免疫疾患(膠原病)の診断と治療に豊富な経験を有する診療科です。正確な早期診断と、副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害薬など、最新かつ最適な薬物療法を駆使し、患者さんの生活の質の向上を目指します。呼吸器内科、整形外科、皮膚科、腎臓内科、救急科など他科との緊密な連携により、複雑な全身性病態や呼吸不全、感染症にも対応できる集学的治療体制が強みです。
当科は、膠原病の正確な早期診断と、副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を用いた最適な治療に豊富な経験があります。生物学的製剤やJAK阻害薬を含む最新の薬物療法を積極的に導入しています。感染症、特に免疫抑制状態の感染症の診断と治療においては、状態に応じた原因微生物診断と、これに対する適正な治療を実践しています。呼吸器内科との連携を密にし、多角的に診療上の問題を検討し解決する方針をとっている点が特色です。
研修では、内科認定医、内科専門医の取得を目標とし、主要な免疫疾患の診断と治療方針決定、不明熱・運動器痛の初期対応、膠原病や自己炎症性疾患などの稀な遺伝性疾患の鑑別ができるようになることを目指します。グルココルチコイド、免疫抑制剤、抗リウマチ薬、生物学的製剤などの効果的かつ安全な使用法と副作用対処を実践的に学びます。リウマチ・膠原病疾患に関連する身体所見の正確な記録、合併症スクリーニング、関節疾患の画像上の特徴の理解や、指定難病の適応理解など、専門性の高い診察手技と知識を習得できます。病棟での診察・検査・治療補助に加え、週1回の入院患者カンファレンスや呼吸器内科との合同カンファレンスを通じて、多角的な視点を養います。
「肝臓病の未来を切り拓く、情熱あふれる挑戦者へ」

消化器・肝臓内科は、消化器センターの一翼を担い、肝炎、肝硬変、肝がん、食道静脈瘤といった肝疾患全般の診断と治療を専門的に担当する診療科です。日本肝臓学会専門医・指導医が在籍し、肝疾患に対する高度な専門知識と豊富な経験に基づいた診療を提供しています。また、肝がんに対しては、外科、放射線科と連携し、血管造影検査、ラジオ波焼灼療法、薬物療法など、集学的な治療を積極的に行い、患者さんのQOL向上と予後改善に貢献しています。
当科は、肝炎・肝硬変、肝がんなどの肝疾患が対象であり、これらの疾患に関する専門的な知識と技能を深く習得する機会が豊富にあります。腹部超音波検査はもちろんのこと、肝生検、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓術、肝癌薬物療法、静脈瘤に対する内視鏡的治療など、最先端の高度な検査・治療の介助を経験し、実践的なスキルを磨くことができます。
消化器センター内では、消化器・肝臓内科の指導医が主として肝疾患を担当し、手術適応の消化器がん症例に対しては、消化器外科医と情報を共有する体制を早期からとっています。定期的に開催される消化器内科合同カンファレンスやキャンサーボードに参加することで、多角的な視点から症例を検討し、深い学びが得られます。
研修では、体重減少、黄疸、吐血、腹痛などの症候や、肝炎・肝硬変などの必須疾病を経験し、病態の理解から治療計画の立案までを学びます。静脈採血、静脈確保、中心静脈確保、腹腔穿刺、腹部超音波検査といった基本的な手技を習得します。病棟では指導医・上級医と共に主治医として患者さんを担当し、毎日の回診や処置、各種検査の介助を通じて、密度の高い指導を受けながら、診断能力と治療計画能力を養います。自由選択研修では、担当指導医からより深い消化器疾患の診断、検査、治療の指導を受け、検査の介助を実践できます。患者さんへの説明能力も養い、インフォームドコンセントの重要性を学びます。
がんの患者さんのいのちを守り、希望を届ける放射線治療科

放射線治療科では、頭頸部がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなど、さまざまながんに対して根治から緩和まで幅広い放射線治療を行っています。放射線治療は、患者さんの生活の質(QOL)向上と予後改善に寄与する重要な治療法です。
放射線治療専門医・診療放射線技師・看護師・医学物理士などがチームを組み、それぞれの専門性を発揮して安全な治療を提供しています。複数の職種が関わるチームの中での医師の役割を学びながら、放射線治療がどのようなプロセスを経て実施されているのかを総体的に理解することが出来ます。
研修では、様々ながんにおける放射線治療の適応・方針の立案から、患者さんへの説明(IC取得)、画像診断、治療計画の立案までを実践的に学びます。また前立腺癌に対する小線源治療やPRRTなどの特殊治療の理論と手技も修得できます。治療中および治療後の経過観察や様々な診療科カンファレンスを通して、多角的な視点と最新の知見を身につけることができます。
「ゲノムが導く、一人ひとりに最適な医療」

ゲノム診療科は2022年4月に新設された、遺伝医療およびゲノム医療を支援・推進する先駆的な診療科です。遺伝性疾患が疑われる方に対し、クライエントに寄り添った遺伝カウンセリングを行い、診療科を横断し、世代を縦断する切れ目のない質の高いゲノム診療を提供しています。
着床前・出生前、新生児、小児、成人、がんといった全領域において、様々な診療科が協力し、遺伝カウンセリングから診断、マネジメントを実践している点が特徴です。
当科は、遺伝性疾患が疑われる方や心配な方に対し、クライエントに寄り添った遺伝カウンセリングを行い、今後のLIFE(生命・生活・人生)について一緒に考えることをミッションとしています。
がんゲノムプロファイリング検査では、治療の新たな選択肢となる治験への橋渡しや、生殖細胞系列の遺伝子変化が疑われる場合の遺伝カウンセリングや遺伝学的検査、その後の血縁者も含めた健康管理(サーベイランス)を関連診療科と連携して行っています。
多職種連携を重視しチーム医療を実践している点も特徴です。
研修では、遺伝医療およびゲノム医療の特性を理解し、遺伝情報・ゲノム情報に基づいた診断と治療、そして未発症者を含む患者・家族の支援について深く学びます。
家系図を作成しリスク評価を行うスキルや、生殖細胞系列と体細胞変異の違い、遺伝学的検査の目的と意義(適応・意義・限界)、遺伝情報の特性(不変性、予見性、共有性、あいまい性)、遺伝カウンセリングに陪席しクライエントへの意思決定支援の過程を学びます。
がんゲノムプロファイリング検査の出検からエキスパートパネルでの治療方針決定までの過程を理解する貴重な経験ができます。

鼓膜形成術や鼻・副鼻腔手術、声帯ポリープ切除術など、外来日帰り手術も積極的に行い、鼻・副鼻腔手術ではナビゲーションシステムを導入して安全性を高めています。
救急医療にも積極的に対応しています。
研修では、耳鼻咽喉科救急疾患・外傷に対応できる基本的診療能力、耳鼻咽喉科疾患の重要性・特殊性の理解、診断と治療法の基本的手技の安全かつ確実な習得を目指します。
めまい、急性上気道炎といった症候を経験し、気道確保、包帯法、局所麻酔法、創部消毒とガーゼ交換、簡単な切開・排膿、皮膚縫合などの必須手技を習得します。
耳処置、鼻処置、鼻出血止血法、鼓膜穿刺・切開術、副鼻腔穿刺・洗浄、耳管通気といった外来処置・小手術、鼻骨骨折の整復、顔面外傷の創処置などの一般的な外傷の診断・応急処置ができるようになります。
外来・手術・病棟業務を中心に、受け持ち患者さんに関する業務を上級医、指導医と密に連携して行い、カンファレンスで発表することで、実践的な知識と課題解決能力を養うことができます。
「脳の未来は君たちにかかっている。」

脳神経外科・脳血管内治療科は脳腫瘍、脳動脈瘤、脳卒中、頭部外傷といった急性疾患から顔面痙攣、三叉神経痛などの機能的疾患、水頭症や二分脊椎などの小児疾患まで幅広い脳神経疾患の診断、治療にかかわっています。年間100例以上の脳腫瘍、180例以上の脳血管障害の手術を行うなど豊富な症例数を誇ります。術前立体的画像把握、術中ナビゲーションシステム、神経内視鏡、術中モニタリング、術中蛍光画像マッピングなど最新の手術機器を備え手術の精度と安全性を高めています。救急患者を常に受け入れており、リハビリテーション含め患者さんの社会復帰を支援する体制を整えています。
当科は日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中の外科学会技術指導医が在籍し外科と血管内治療の両面から専門性の高い治療を提供しています。 神経内視鏡手術、脳血管内治療など安全で低侵襲な治療を積極的に行っています。
研修では脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などの脳神経疾患の理解を深め、救急時を含む対応から管理までの初期対応を研修します。救急患者からの情報収集、診療録記載、神経学的所見、神経学的検査ができ、救急患者の重症度を把握し、適切な治療計画が行えるようになります。 頭部CT,MRIなどの画像読影ができ、典型例での診断が下せるようになります。 簡単な脳外科の手術介助(穿頭術、開頭術など)や血管撮影手技を身につけることができます。頭皮の創部縫合、創部処置など基本的な外科手技ができるようになります。 病棟研修を中心に、救急患者対応、手術助手、脳血管造影助手、腰椎穿刺検査などの専門手技を経験し、術前カンファレンス、抄読会、学会予行プレゼンテーション、脳心血管センターカンファレンスに参加することで多角的な視点と最新の医療知識を習得できます。
「眼を守るために」

当院の眼科は、緑内障、網膜硝子体、白内障の治療が主体です。緑内障は中途失明1位の疾患であり、低侵襲緑内障手術から濾過手術、インプラント手術まで対応します。網膜剥離や網膜前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症などは25Gシステムを使った網膜硝子体手術で対応し、白内障手術は難症例も対応しています。また、当院はNICUが特長であり、未熟児網膜症も治療しています。レーザー治療や硝子体注射をすることで失明予防に努めています。特殊な領域で、所見が共有しにくいためできるだけ積極的に診療に参加してもらい、フィードバックをするようにしています。

歯科医師臨床研修の管理型臨床研修指定施設(1年 定員1名)です。初期研修1年修了後は、医員として後期研修1年間のコースを設定しています。当科の研修プログラムは年間200例の口腔外科疾患入院管理と院内医科患者の歯科処置を担当していただきます。外来手術は智歯抜歯を中心に年間1,000件あるため基本的な診断、治療手技を経験できます。初期研修では協力型(Ⅱ)施設での一般歯科研修(25日間)、訪問歯科研修(5日間)を行います。また、麻酔科研修、摂食・嚥下やNST、緩和ケアチームでの活動、学会発表(日本口腔外科学会、日本口腔科学会など)も行います。2年間の歯科医師臨床研修で社会の求める優れた歯科医療人を育成することを目標としています。研修室は医科研修医と同じため、同世代の研修医との絆もできます。これまでの当院臨床研修の修了者は開業歯科医、専門医(口腔外科、補綴科、歯科麻酔科)、歯科技官など多様です。口腔のスペシャリストの第一歩をサポートしますので、ぜひ見学においでください。
歯科医師臨床研修制度「子どもの未来を育む!小さな命に寄り添う総合医へ」

小児科・小児腎臓科は、子どものあらゆる疾患に対応する「子どもの総合医」としての機能が期待される診療科です。てんかんなどの小児神経疾患・筋疾患、小児感染症、小児内分泌疾患、小児腎疾患などを専門とする医師が在籍し、難治性てんかんのビデオ脳波持続モニタリング解析や、最先端の小児糖尿病治療、血液浄化・小児透析管理などの高度専門医療の他、急性脳炎・脳症に対して救急科と協力した集中治療を行うなど小児3次救急診療にも対応しており、高度かつ幅広い小児医療を経験できます。病棟のみならず外来においても、一般外来や慢性疾患専門外来、予防接種、乳児健診を通じて、多くの疾患や小児保健を経験できます。また、当院は日本小児科学会研修連携施設として認定されており、若手医師の教育に力を注いでいます。臨床のみならず共通講義の機会も用意しており、小児科に関連する重要なテーマ(虐待と発達検査、糖尿病・内分泌、水・電解質、痙攣疾患と対応)について体系的に学べる環境があります。
研修では、小児に不安感を起こさせずに診察を行い、十分な理学的所見をとり、軽症な急性疾患の診療、採血・点滴などの基本手技、小児・新生児の救急患者の状態把握と対応ができるようになります。小児の重症慢性疾患の病態理解と診療基礎、退院に向けた医療ケア・在宅支援の検討、発熱の鑑別と対応、けいれん発作の判断と処置、予防接種・健診の役割理解と指導など、小児科特有の幅広い知識とスキルを習得。体重減少・るい痩、肥満、発疹、発熱、頭痛、けいれん発作、成長・発達の障害などの症候や、急性気管支炎・肺炎、気管支喘息、急性胃腸炎、てんかん、急性脳炎・脳症、発達障がい、ネフローゼ、腎炎、腎不全、糖尿病などの疾病を経験します。受け持ち患者さんの診察と診療録記載、病棟カンファレンスでの説明、指導医のもとでの採血などの検査、乳児健診など、実践的な経験を積みながら、小児科医療の専門性を高めていけるでしょう。
「希望の生命を育む!後遺症なき生存を目指す新生児医療の最前線」

小児科必修研修として4週間の新生児科研修と1週間の院外小児施設での外来・病棟研修を行います。自らの意思をうまく伝えられない小児への対応と保護者との対話を経験します。
最初の4週間は、指導医のもとで担当医として標準的疾患の患者さんを受け持ち、日々の診察とアセスメント、カンファレンスでのプレゼン、家族への説明など主体的に診療にあたることを経験します。基本的な頭部、心臓、腹部超音波エコー検査をマスターします。毎週行っている家族向け子どもの一次救命処置講習では、4週目に講師として看護師とともにコースを開催します。
小児科および新生児科を必修でローテートしている2名に対して、両科合同で、多彩なレクチャーを受けます。新生児蘇生法Aコースの受講体制も整っています。新生児の気道確保、圧迫止血法、静脈採血、注射法(皮下・筋肉・点滴・静脈確保)、新生児医療に関する専門知識を体系的に習得し、多職種連携による退院支援を実践的に学びます。
自由選択研修では、よりステップアップした患者さんを担当し、新生児搬送(ドクターカー同乗)、気管挿管、PICC挿入手技など、専門性の高い手技を経験する機会があります。
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